製造業のスモールM&A

M&Aとは

M&Aは英語でMergers(合併) and Acquisitions(買収)の略です。合併は、2つ以上の会社がひとつになること。買収は、ある会社が他の会社を買ったりすることです。つまり、企業や企業内の事業の全部、または一部の移転を伴う取引を指し、一般的には「会社もしくは経営権の取得」を意味します。
広義では、業務提携や資本提携も含まれます。

日本では、M&Aは強引な企業買収といったマイナスのイメージが持たれていますが、それは一部の極端な例です。大半は買収する側とされる側の双方が十分に話し合って友好的なM&Aを実現しています。

製造業のスモールM&A

製造業のM&Aも仕組みは同じです。会社の機械や顧客などの資産、株や従業員を次の会社に引継ぎ、技術も継承することが出来ます。スモールM&Aは、規模の小さいM&Aの事で、一般的には、年間売上が1億円以下、または売買価格1億円以下の金額で譲渡・譲受をする事と言われています。1千万円以下の金額については、マイクロM&Aといわれることもあります。

中小零細企業の割合が高い製造業界において、M&Aは自社にとって縁の無いものと捉えられている事が多く、人知れず廃業してしまう会社が数多くあります。独自のノウハウを持ち、図面や技術等の情報流失が信用に直結する為、無闇に自社の事を相談出来ない業界、また他者に相談することを、ひけめに感じる社長様もいらっしゃる事も理由として挙げられます。スモールM&Aはそんな中小零細企業に寄り添った、少額の報酬かつ、実情に寄り添ったM&Aといえます。

製造業の中小零細企業にはM&A需要はあるの?

大いにあると言い切れます。製造業同士のM&Aだけでなく、異業種が興味を持っていることも多いのです。異業種の企業にとって、長年培ってきた技術や人材、顧客を即座に引き継ぐことが出来、投資も大きくなりづらいスモールM&Aは非常に魅力的です。例えば、IT企業であれば、自社のITシステムを製造業に組み込み、新しい製造業の形を世の中に提案していきたいと考えています。

近年盛り上がりつつあるM&Aや事業承継は、どの企業も無関係ではありません。
自分では大したことが無いと思っている事でも他者からみたら価値があるかもしれません。
一度、身近な銀行や税理士、会計士さんにご相談してみる事をお勧めします。
もちろん弊社も製造業専門のM&Aや事業承継のアドバイス・仲介を行っていますので、いつでもご相談下さい。